デュエルリンクスWCS予選にて使用したサブテラーについて

 

らぴゅたが一瞬上位に浮上したりしもんさんなど身近なプレイヤーがリンクスに吸い込まれたまま帰ってこなかったりと前から興味はあったので3、4か月ほど前にこのゲームを始めました。

シャドウバースというぬるま湯で育ったのでこのゲームの集金性にドン引きしながらもそれなりに楽しく続けております。

そんな中でぼちぼち汎用カードが集まりだした初めてのWCS予選、前回のKCを含むと2回目のラダーになります。

 

 

f:id:mskmktlove:20190613154223j:plain

銀アイコンと本来の目標とはかけ離れた結果になりましたが、それなりの手応えと課題は見つかったので次回に活かしていきたいと思います。

 

f:id:mskmktlove:20190613154235j:plain

 ちなみにデッキはほぼサブテラー1本で走りました。

せっかく考えながら走ったので書けることは書き残しておきます。

 

あ、ちなみに勿論無料です。

 

 

  • デッキ選択の理由

  1. 予算に限りがあるため
  2. OCGの方でサブテラーを使用していた時期があるので決戦の扱い方において多少の優位性を持てると感じたため

 

一応、フォロワーの大半がリンクスをやっていないのでTLに現れたから流し見したるかぐらいの人でも多少読めるようにリンクスのサブテラーがどういうデッキなのかについても書いておきます。

 

f:id:mskmktlove:20190611135903p:plain

つい最近登場した光と闇の仮面というキャラは 手札を1枚デッキに戻すことで「仮面呪術師カースド・ギュラ」か「メルキド四面獣」をランダムに場に出すスキルを持ちます。

その制約というのが、その”後”召喚・特殊召喚できなくなるというものなので、サブテラーの戦士を召喚してからスキルを使ったりサブテラーマリスのアドバンスセットのコストにしたりして後はお馴染みサブテラーの決戦による妨害が基本的な戦術になります。

またこのスキルは特殊召喚として扱わないのでネオスフュージョンの後に発動することができます。

 

 サブテラーの強み

さて、本題に入ります。

自分が思うサブテラーの強さとは、戦士と決戦の徹底的な後出し性能の高さだと考えています。

 

・サブテラーの戦士

戦士は一言で言えば非常に捕まえ辛い性能を持っています。

相手の行動をギリギリまで待てるので除去を受け辛く、それでいて墓地から何度でも湧いてくるので対処が難しいです。

OCGではほとんど使われていないこのカードですが何故ここまでOCGとのギャップがあるかというと、その要因の1つとして大きいのはこのゲームにメイン2が存在しないことです。

戦士に対して戦闘で効果を強要してからリグリを処理するといった流れが難しく、メイン1での処理を試みるにはカードで戦士を動かしていく必要があります。

特に裏モンスターの処理が苦手なデッキはこれだけで負けてしまうので、メイン2が無いことはサブテラーマリスが攻撃したあと自身の効果で裏に戻れないこと以上に大きな強みをもたらしています。

 

・サブテラーの決戦

妨害、妨害避け、ワンキル補助といった一枚で多くの役割を持っているとんでもないカードです。

このカードの良さはやはり後出し性能の高さで、ワンキルをちらつかせながら相手を動かしていけるというのが強力です。

例えば戦士込みの決戦リグリで相手を妨害し相手が2伏せでターンを返してきた場合を考えます。

僕はこの場合戦士を守備表示にしリグリのみで攻撃を行います。

伏せがウェーブフォース+狡猾だった場合、ウェブフォを決戦で避け狡猾を戦士で避けるようにすればどのような順番で罠を打たれても損失を無くすことができますね。

クリボールやカナディアなどをくらっても仕切り直しで俄然有利な状況が続きます。

こうなってしまうと現実的な範囲で狡猾を二枚重ねる以外で返すことは難しいです。

また実際に狡猾を二枚引いたとしても、戦士に対してリグリへの変換を強要しないとアクエドリアによりエンドフェイズに伏せを荒らされてしまいどちらにせよ不利な状況になります。

勿論この辺りの駆け引きは相手のデッキや環境によって変わるところではありますが、とにかくこのようにローリスクな動きを繰り返すことで主導権を握り続けるのが基本的な勝ちパターンになります。

 

 マッチアップ

墓所コアキ

まずこのマッチングは後攻側が圧倒的に有利なマッチングです。

 

この3日間を通して思ったのは墓所に対して戦士の効果は決戦を持っていたとしてもギリギリまで我慢した方がいいことが多いです。

何故かというと前述したとおりメルキド四面獣が特殊召喚扱いではないのでアイスで盤面を荒らされなくなる点が大きいです。

戦士が動かないとなると向こうも墓所を打つしかないのですが、決戦がなくてもマキシさえ弾けば高い確率で生き残ることができますし、決戦があるとネオスすら返り討ちにできるので相手にそれなりのプレッシャーをかけることができます。

そうやって墓所さえ凌げばコアキネオスというデッキはまずメイン1で戦士を捕まえることができないので大体ぐだぐだになって勝ちます。

 

 ただこのプレイを取る都合上早い段階でマキシがゲームに絡むとまあまず死にます。

だから別の罠がマキシを弾けるかをある程度基準に考えた方がいいです。

 

また、イシズ戦で共通して考えるポイントとして裏モンスターに対するアプローチの仕方があります。

相手のモンスターセットエンドの段階では型が絞れず、殴ることや殴らないことにも裏目が存在するので慎重に処理する必要があります。

 

この裏モンとの付き合い方に関してはネオスフュージョンがあると非常に楽で、一つの例としてネオスフュージョン+戦士が揃っている際はADチェンジャーで裏モンを起こしにいくことが多いです。

このアクションの裏目としては爆風トカゲや三三九になりますが、これはどちらにせよどこかで踏んでしまうカードでありADチェンジャー1枚の消費でサブテラーの戦士を安全に通せるなら儲け物です。

それ以外なら勿論ワンキルが成立するので非常にローリスクハイリターンな行動です。

またネオスフュージョン+アクエドリアが揃えば爆風トカゲすら無視してワンキルになりますし、こういった細かい駆け引きをすっ飛ばせるのがネオスフュージョンの良いところでも悪いところでもあるなと思います。

 

後半戦では裏モンが殴られ辛いのをいいことに強気にアイスやサンドマンなどをセットするコアキが多かったのでトータルで見ればガンガン殴っていった方が得だった気がします。

 

墓所(レッドアイズ)

 後半戦になって突如増えだしたこのデッキですが、サブテラーはリグリ効果チェーン戦士で解答があるだけかなりマシな方かなと思います。

結局のところこのマッチアップもいかに墓所を凌ぐかで、逆に向こうはどのタイミングで墓所を投げるかがコアキネオスよりも考える点が多いように感じました。

あと予選期間中にほとんどの人がやってしまったと思うのですが除去は成功時に打ちましょう…。こういったリターンのでかい初見殺しが存在したのはこのデッキの良さだったと思います。

 

対古代

 かなり相性が悪いと聞いていたし実際にそのようにイメージしていたので、まず嬉しい誤算があったとすれば思っていたよりは不利だと感じなかったことです。

微不利か良くて五分ぐらいでしょうか、古代自体にムラがあることも要因の1つかと思います。

 

まずこのマッチングで一番問題になるのがギャラクシーサイクロンだと思うんですが、対古代で決戦が1枚しかない場合スタンバイにリグリを表で特殊召喚します。

 こうするとギャラクシーサイクロンで決戦を抜かれてもチェーンでリグリの打点を集約させておけばリアクターでも突破できないので返しにワンキルがしやすくなります。

そもそもなのですが要塞ごと突っ込んで来られるとリグリ決戦が妨害として機能しないパターンもあるので無理に妨害を狙うよりは決戦を捧げる前提で考えた方が良いです。

エネコンが裏目になりますしもっといいプレイもあるかもしれないですがこんな感じでやってました。

持久戦になるとさすがにきついので早めに畳みたいマッチアップなのですが後半戦でウェーブガン積みの古代が流行ったのは、罠自体を踏まないにしてもかなり面倒くさかったです。

 

対スリカエコアキネオス

先攻後攻問わず有利なマッチングだと考えています。

凄い勢いでマキシが降ってこない限りはほぼ負けないと思います。コズミックサイクロンがほぼ確定で採用されていて採用枚数も多いのでここだけケアして伏せれるものは全部伏せるようにします。

 

ミラー

 決戦あり先攻>>>>>>決戦あり後攻>>>>>>決戦なし先攻>決戦なし後攻

一応色々あがいてみるようにしていたのですが決戦の有無で差がつきすぎて絶対決戦ありを捲れないという結論に至ったので後半はリタイアのスピードを重視しました。

 

  • WCSレポート

 

今回の経緯を細かく書いていこうかと思います。

正確に記録していたわけではないのでやや抜けはありますがLINEにて経過を報告していたスクショがあったのでそれに沿って書いていきます。

 

・事前準備

1stStageは交換魔導でデュエリストレベルを上げ切りました。

その過程でどのデッキが強そうかなんて考えながら潜っていたのですが青眼がそこそこパワーが抜けているように感じました。

とはいえカードが一切無いのでUR確定でスナストが出たら組もうという気持ちで課金しましたが・・・

 

 

f:id:mskmktlove:20190613030522j:plain

勿論出ませんでした。

なので一番安く組めて強そうなデッキを、ということで新弾を剥きました。

 

f:id:mskmktlove:20190611031655j:plain

ややアクシデントはあったものの、2ndステージ開始数分前に追加で課金してなんとかサブテラーを組むことに成功します。

 

~3000DP 使用 交換魔導

まず試しに前回KCの際からずっと使用していた魔導を使いましたが、後攻ワンキルのハードルが非常に低い現環境において速度が遅すぎることは明確にデメリットであると思ったことと、墓所が主流である現環境に全く適していないと感じたのでやめることにしました。

 

~12000DP サイクルリバース型サブテラー

f:id:mskmktlove:20190611030502j:plain

こんな感じのサイクルリバースの形から始めました。パっと見でわかるかと思いますがかなり欠陥がある構築です。

試運転の段階で決戦のパワーが高すぎてそこそこ勝つもののいくつかの問題点がすぐに浮き彫りになります。

 

まず1つ目の問題点として底無しが環境的に弱いこと。

事故を起こした際に時間を稼げること、金剛核適用下でも使いやすい罠であること、アクエドリアのパワーを上げることなどから強いと思っていたのですが、開幕から出てきたネオスに底無しを打ってしまいADチェンジャーで起こされる好スタートを切ります。

しかしカナディアは問題なく使えることがわかり、墓地から出る効果もサブテラーを上手く補助してくれるため続投の方向でいきます。

 

そして2つ目の問題点がサイクルリバース持ちのモンスターの弱さです。

基本的に生きて帰ってこないのでサブテラーマリスを場に送り出すだけの、少し強い死皇帝の陵墓程度の働きしかできません。むしろネオスの起点にされかねないので死皇帝の陵墓の方がマシな場合すらありえます。

また先後問わず狡猾で崩壊しやすいのでここも課題の1つだと感じました。

 

f:id:mskmktlove:20190611160446j:plain

何度か対戦してとりあえずこのような形に落ち着くもののあまり満足のいく内容にはなりませんでした。

 

f:id:mskmktlove:20190611031350j:plain

この段階で初日の17時42分です。

 

20:00~25:00

地元でOCGの方のBOX争奪戦があったので参加していました。 

 

2:00~6:26

少し余っていた分のitunesのポイントをどうするか悩んでいたのですが(コズミックの2枚目を掘りにセレクションボックスに入れるかネオスのストラクを買うか)、現行のサイクルリバース型に限界を感じていたのもあり、前述した問題点を踏まえ型を変えようということでネオスストラクに課金しました。

f:id:mskmktlove:20190611033057j:plain

そんなわけで最初に作ったのがこれです。

  1. 狡猾の対策は必須である
  2. カナディアは妨害として有効(最悪1枚程度なら微妙な相手でも下準備でデッキに流せる)
  3. 狡猾の有無はミラーにおいて大きな差が出る

 以上の点を踏まえメインギミック以外の枠にはコズミックサイクロン、カナディア、狡猾の四枚を採用しました。

 

サブテラーネオスにした理由としては狡猾に対して耐性があるアタッカーという点が大きいです。

手札消費がそこそこ激しいデッキなので狡猾の上から後続を確保できるのも美味しい点です。

融合素材のADチェンジャーや戦士はサブテラーが回り出すまでのタイムラグを埋めてくれますし、このようにメインギミックとしての噛み合いを持ちながらも、ゴリ押しワンキルという独立した勝ち筋を持ちます。

それはつまり結果的に事故を誤魔化せることにも繋がります。

 

 

f:id:mskmktlove:20190611033032j:plain

2日目の朝6時30分頃

 

7:00~12:00 寝てた

13:00~14:30 地元でBOX争奪戦があったので参加

 

必要な買い物をすましてすぐに再開します。

f:id:mskmktlove:20190611033208j:plain

このスクショが大体15時30分頃。

f:id:mskmktlove:20190611033803j:plain

2日目の23時頃

 

 

f:id:mskmktlove:20190611034131j:plain

3日目の0時40分

この辺りからスリカエコアキ以外のデッキにもコズミックサイクロンが採用されるようになってきたように感じました。

対策としてモンスターの枠を削り、罠に変えることを検討しましたが、まずプレイだと思い改善を試みました。

例として戦士+フュージョンフュージョン+罠のようなハンドでは、ネオスが残った方がいいかと思いフュージョンを流し戦士+メルキド四面獣+ネオスと盤面を広げていました。しかしこれが良い方向に転ぶ試合があまりなかったのでなるべくネオス+戦士のみで構えるようにしました。

同様のケアとして戦士+フュージョン+罠+ゴミのようなハンドでは、先攻のネオスフュージョンを打たずに伏せに混ぜるなどのプレイを取ることがやや増えました。

  

f:id:mskmktlove:20190611034146j:plain

 またこの辺りでリストを1枚変更し狡猾を1枚エネコンにしました。

狡猾はパワーが非常に高いものの金剛核+ネオスフュージョンのような暴力に対して無力なことが気になり始めていました。

そこで採用したのがエネコンなのですが下準備や戦士と相性が良く、リリースコストに困らないことで妨害としても後攻ワンキルの要因としても安定した働きを見せてくれました。

デッキ枚数を21にしたりエネコンを2にしたりと色々試したものの概ねこの形に落ち着いていました。

 

f:id:mskmktlove:20190611034310j:plain

15:43分

 

f:id:mskmktlove:20190611034400j:plain

午後6時頃 7万DPに突入します

 

午後九時ごろ

 

墓所相手に先攻で事故を起こし後攻ワンキル、みたいな試合が連続し7連敗したのをきっかけに増やしては減らす停滞期に突入します。

勝率自体は常に60%前後を維持しており、負け方自体もかなり淡泊なものが多かったので時間が解決してくれるかなと呑気に思っていた部分もあります。

 なんとかこの後攻ワンキルを解決できないかと構築をいじりながら潜っていると、やや古代と六武とレッドアイズが増えてきていると感じました。

特にそう感じたきっかけがウェーブフォースなど罠の採択ががらっと変わった古代に何度か連続で当たったことです。(感じただけなので元々のテンプレなのかはわからないです)

ウェーブフォース自体はさほど問題ではないのですが、古代相手にもたつきたくないことと単純に不利寄りの相手ではあるので数が多いとその分負けが付き始めます。

 また2日目前半までの段階でかなり見たスリカエコアキネオスが減ったと感じました。

レッドアイズは相性が悪いわけではないしすぐに慣れたのもあってさほど問題には感じませんでしたが、後者はかなり問題で前半戦におけるDPの大半はスリカエコアキをカモにして稼いだものなのでお得意様を失ったことで一気に失速します。

そんなこんなで四苦八苦しながら構築をいじりつつ、コズミック2枚目とスキルプリズナーがほしくて課金するなどしましたが・・・

f:id:mskmktlove:20190611040007j:plain

午前7時の段階で再度浮上できず、この後少しだけやって7万に乗せてリタイアしました。

 

f:id:mskmktlove:20190613072602j:plain

上にも貼りましたが最終的なレシピはこれです。

サブテラーマリスを減らしていいかずっと決めかねていたのですが負けた試合の多くはアクエドリアがハンドで浮いていたので最終的には減らすことに決めました。

リグリは通常のマッチングでもリグリ切れが起こる場合があるのと、リグリを引いてしまうと下準備で戻すカードがネオスを引いていてもリグリを戻さないといけないという点で必ず2枚必要になります。

しかしアクエドリアがデッキからなくなって困るパターンは決戦が絡まないサブテラーミラーでリグリアードを避けあう展開ぐらいでです。

一応、減らしてからの対戦回数の方が圧倒的に少ないので考える余地はあるかと思います。

 

f:id:mskmktlove:20190613154339j:plain

ちなみに、最終的な対戦戦績はこちらになります。

 

 

今回は使えたデッキがたまたま当たった感じはありましたが、やはり事前準備が足りなければ足りないほど損をするなと思いました。

後悔があるとすれば、今思えばメタファイズが地味に揃っていたのでしっかりと自分の中の選択肢にあれば停滞期を打開できたのかなと後悔しています。

来年も挑戦したいと思ってるのでコツコツジェムを溜めておきます。

 

次回更新は選考会終了後です。

 

 

 

 

以下の2名がクソリプを送ってきた瞬間に罰金として2万円頂きます。

じょうじ

ねっち